自己推薦書と小論文の書き方

意見や主張を見つけるコツ

8.ある対象についての意見や主張を持つということは、その対象のことを、まず詳しく理解しなくてはなりません。そのために、徹底した分析が必要になることは当然ですが、問題は、いくら理解したつもりでも、そこから小論文入試で問われている自分の意見が見つけられなければ、解答作成は出来ないということです。そこで、これから意見や主張を見つけるコツについて解説します。

 

 

 まずはじめに、論作文はもともと、あることに対する解釈や意見を説明するための文章であることを思い出してください。つまり、課題で要求されている解釈や意見は、対象となるものを理解するという作業から始めなければならないということなのです。その理解のために資料が付されている場合が多いのは、課せられている題材が、一般の人が目にすることの少ない内容であったり、課題の問題意識に専門的な、あるいは単純ではない背景や論理が隠されていることが多いからです。したがって、試験論作文の課題に取り組むときの分析は、課題の設問要求を理解するだけではなく、その資料の理解を含めた丁寧な分析が必要であると認識しておいて頂きたいのです。

 

 次に、私たちの理解とは、そもそも、自身の価値観や認識のあり方、知識や教養の深さによって異なるということを思い出してください。同じテレビ番組を観ても、楽しいと感じる人とつまらないと感じる人がいるのは、価値観や認識、知識や教養などに違いがあるからです。つまり、課題を理解するといっても、ひとりひとりが異なる理解をしているということです。異なる理解をしているのですから、そこから出てくる意見も異なるのが当たり前です。他の人と同じ主張をしているときでも、その根拠や目的などのどこかが微妙に異なるものです。論作文では、その微妙なところまで評価されるのですから、自身の見解を、自信を持って訴えられるようにする必要があるということになります。

 

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アウトラインを文章化する
小論文を書く際にはアウトラインをまず作成します。ここではそのアウトラインを文章化する流れを学習しましょう。
文章の読み
次の3つの文章を読んで、その違いを確認しましょう。小論文の文章の読みは、枝葉末節にこだわるよりも、まず大まかにその文章の特徴を把握することです。この場合は、それぞれの違いを把握してみてください。
アウトラインのチェック
アウトラインのチェックが不十分だとせかっくの分析、考察も良い論文につながりません。アウトラインが完成したということは、アウトラインの形のままに、段落作りもできるはずです。
段落のチェック
アウトラインが完成したと思っても、各段落をつくるアウトラインの幹と枝葉の関係(ツリー構造と呼びます)が巧くつながらなければ、結果として論理のつながりの悪い、分かり難い文章になってしまいます。
アウトラインの組替え
段落の役割のチェックまで修了し、設問の要求に応じた主題を持ったアウトラインが完成したら、もうこれ以上のアウトラインは、いまの自問自答メモからは作り出せないということでもあります。
アウトライン
アウトラインは、これから話そうとする話しの『筋書き』『あらすじ』です。また、話し終えてから筋書きを説明するのは要約です。話し始める前に筋書きを考え、作ることは、話しの伝わり方を大きく左右するはずですね。
執筆の5ポイント
試験論述では、その表明しようとした価値が伝わらなければ評価しようがありませんから、表明する文章力が必要であることは当然ですが、同時に、表明した価値が他者に共有されなければ表明すること自体に意味がありません。
論述の例
文章化の巧拙の違いを見てもらうために、実際の論述の例を抜粋してご覧いただき、言葉の使い方を上達するにはどのような工夫をすればいいのかを考えてみたいと思います。
論述の例 2
少しでも上手に文章化できるようになるためには、言葉を上手に使うことが求められます。それには、言葉の持つ力を知っておくことです。たとえば「心を砕く」「誠を尽くす」という表現は、そのまま英語に直訳できまない日本語特有の表現です。