意見や主張を見つけるコツ
8.ある対象についての意見や主張を持つということは、その対象のことを、まず詳しく理解しなくてはなりません。そのために、徹底した分析が必要になることは当然ですが、問題は、いくら理解したつもりでも、そこから小論文入試で問われている自分の意見が見つけられなければ、解答作成は出来ないということです。そこで、これから意見や主張を見つけるコツについて解説します。
まずはじめに、論作文はもともと、あることに対する解釈や意見を説明するための文章であることを思い出してください。つまり、課題で要求されている解釈や意見は、対象となるものを理解するという作業から始めなければならないということなのです。その理解のために資料が付されている場合が多いのは、課せられている題材が、一般の人が目にすることの少ない内容であったり、課題の問題意識に専門的な、あるいは単純ではない背景や論理が隠されていることが多いからです。したがって、試験論作文の課題に取り組むときの分析は、課題の設問要求を理解するだけではなく、その資料の理解を含めた丁寧な分析が必要であると認識しておいて頂きたいのです。
次に、私たちの理解とは、そもそも、自身の価値観や認識のあり方、知識や教養の深さによって異なるということを思い出してください。同じテレビ番組を観ても、楽しいと感じる人とつまらないと感じる人がいるのは、価値観や認識、知識や教養などに違いがあるからです。つまり、課題を理解するといっても、ひとりひとりが異なる理解をしているということです。異なる理解をしているのですから、そこから出てくる意見も異なるのが当たり前です。他の人と同じ主張をしているときでも、その根拠や目的などのどこかが微妙に異なるものです。論作文では、その微妙なところまで評価されるのですから、自身の見解を、自信を持って訴えられるようにする必要があるということになります。
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