分かりやすい文章
想定する相手には、身近な人を想定すれば、余計な気を使わないで自分の思った通りの説明を展開しやすいと思います。そこで、さらに、自分自身が聞き手になった場合を想定すると一層分かりやすい文章が作れます。
分かりやすい文章――というのは、説得力ある文章の基本は「分かりやすい」ということだからです。試験論文だから「模範解答」に見られるような、いかにも非の打ちどころの無い用意周到な論文に仕上げなければならないといった思いを抱きがちですが、実際に学者やプロの文筆家でも、あらかじめテーマが分かっていて執筆までの準備を万端整える時間があって始めて、そういう完璧な論文を作ることが可能になるのであって、実は、どのような題材が出題されるか分からない上に知識を答えて加点されることが無い試験論文では、たとえ学者やプロであっても、模範解答に見られるような用意周到な論文を仕上げることは不可能なのだと考えて頂きたいのです。
凝った言い回しや美辞麗句、専門用語をたくさん使うことができるのが悪いと言っているのではありません。そういうことは評価の最も重要な要素では無いと言っているわけです。
大切なことは、言いたいことがありのままに伝わる文章を書くことです。だから、気取らず、格好をつけず、普段通りの言葉で書きましょう。ただ、会ったことも無い人に読んでもらうのですから、言葉は標準語で丁寧に、を心掛けてください。
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- 文章の読み
- 次の3つの文章を読んで、その違いを確認しましょう。小論文の文章の読みは、枝葉末節にこだわるよりも、まず大まかにその文章の特徴を把握することです。この場合は、それぞれの違いを把握してみてください。
- アウトラインのチェック
- アウトラインのチェックが不十分だとせかっくの分析、考察も良い論文につながりません。アウトラインが完成したということは、アウトラインの形のままに、段落作りもできるはずです。
- 段落のチェック
- アウトラインが完成したと思っても、各段落をつくるアウトラインの幹と枝葉の関係(ツリー構造と呼びます)が巧くつながらなければ、結果として論理のつながりの悪い、分かり難い文章になってしまいます。
- アウトラインの組替え
- 段落の役割のチェックまで修了し、設問の要求に応じた主題を持ったアウトラインが完成したら、もうこれ以上のアウトラインは、いまの自問自答メモからは作り出せないということでもあります。
- アウトライン
- アウトラインは、これから話そうとする話しの『筋書き』『あらすじ』です。また、話し終えてから筋書きを説明するのは要約です。話し始める前に筋書きを考え、作ることは、話しの伝わり方を大きく左右するはずですね。
- 執筆の5ポイント
- 試験論述では、その表明しようとした価値が伝わらなければ評価しようがありませんから、表明する文章力が必要であることは当然ですが、同時に、表明した価値が他者に共有されなければ表明すること自体に意味がありません。
- 論述の例
- 文章化の巧拙の違いを見てもらうために、実際の論述の例を抜粋してご覧いただき、言葉の使い方を上達するにはどのような工夫をすればいいのかを考えてみたいと思います。
- 論述の例 2
- 少しでも上手に文章化できるようになるためには、言葉を上手に使うことが求められます。それには、言葉の持つ力を知っておくことです。たとえば「心を砕く」「誠を尽くす」という表現は、そのまま英語に直訳できまない日本語特有の表現です。