小論文作成能力の基礎演習

分析と吟味

3.なるべく簡単な問題を使って、課題のテーマを分析する練習をしましょう。たとえば、駅前にできたケーキ屋さんを誰かに紹介しようとしたら、ケーキ屋さんの情報を詳しく知っておく方が良い説明が出来るのと同じです。

 

そのやり方の基本は、どこまでも自問自答です。なぜなら、自分の言葉で説明できないことは、決して文章に書くことができないからです。まずは駅前のケーキ屋さんを誰にでも映像として思い浮かべてもらえるように具体的に説明できるように、説明材料を自力で見つけ出す練習です。

 

4.この分析吟味という作業は、時間をかけて丁寧に行い、曖昧だと感じていることや表面的なことは決してそれでよしとしてはいけません。不明瞭なまま真相から離れたところで進む議論は、決して他人を納得させることができないからです。

 

受け売りの知識や形式的な言葉でごまかさない姿勢を貫き通す「探求者」になりましょう。そして、分析吟味は、必ずメモを取りましょう。せっかく見つけた材料もメモしないと忘れてしまいますよ。

 

 今回はここまでです。 ここまでの作業をしっかり練習しておいてください。 ある程度小論文の練習をしてきた人でも、このプロセスをしっかり練習することで、必ず立論がやりやすくなり、説得力のある立論に結びついてきます。

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アウトラインを文章化する
小論文を書く際にはアウトラインをまず作成します。ここではそのアウトラインを文章化する流れを学習しましょう。
文章の読み
次の3つの文章を読んで、その違いを確認しましょう。小論文の文章の読みは、枝葉末節にこだわるよりも、まず大まかにその文章の特徴を把握することです。この場合は、それぞれの違いを把握してみてください。
アウトラインのチェック
アウトラインのチェックが不十分だとせかっくの分析、考察も良い論文につながりません。アウトラインが完成したということは、アウトラインの形のままに、段落作りもできるはずです。
段落のチェック
アウトラインが完成したと思っても、各段落をつくるアウトラインの幹と枝葉の関係(ツリー構造と呼びます)が巧くつながらなければ、結果として論理のつながりの悪い、分かり難い文章になってしまいます。
アウトラインの組替え
段落の役割のチェックまで修了し、設問の要求に応じた主題を持ったアウトラインが完成したら、もうこれ以上のアウトラインは、いまの自問自答メモからは作り出せないということでもあります。
アウトライン
アウトラインは、これから話そうとする話しの『筋書き』『あらすじ』です。また、話し終えてから筋書きを説明するのは要約です。話し始める前に筋書きを考え、作ることは、話しの伝わり方を大きく左右するはずですね。
執筆の5ポイント
試験論述では、その表明しようとした価値が伝わらなければ評価しようがありませんから、表明する文章力が必要であることは当然ですが、同時に、表明した価値が他者に共有されなければ表明すること自体に意味がありません。
論述の例
文章化の巧拙の違いを見てもらうために、実際の論述の例を抜粋してご覧いただき、言葉の使い方を上達するにはどのような工夫をすればいいのかを考えてみたいと思います。
論述の例 2
少しでも上手に文章化できるようになるためには、言葉を上手に使うことが求められます。それには、言葉の持つ力を知っておくことです。たとえば「心を砕く」「誠を尽くす」という表現は、そのまま英語に直訳できまない日本語特有の表現です。